[復元済] 配分ログ #0714

以下は、破損したストレージから部分的に復元されたログです。欠損箇所は [---] で示しています。

======================================
ASTER / 資源配分モジュール
実行ログ: 2026-07-14 03:00:00 JST
ローリング再最適化 サイクル #4,217
======================================

[入力パラメータ]
  対象地域: 関東圏 142地区
  最適化対象:
    - 72h死亡率推定値 (weight: 0.40)
    - インフラ継続率   (weight: 0.35)
    - パニック指数抑制 (weight: 0.25)

[データ品質フラグ]
  地区報告率: 78.2% (22地区から報告なし)
  低信頼データ: 31地区 (信頼度スコア < 0.4)
  ※ 低信頼データは重み係数 0.3 で反映

  前サイクル報告欠損地区の継続状況:
    新規欠損: 4地区 (#108, #112, #127, #134)
    欠損解消: 0地区
    ※ 通信復旧の見込みなし。欠損地区は配分計算から除外。

[処理中間値]
  パレートフロンティア上の候補解: 2,847
  選択基準: 重み付き目的関数の最大化
  選択解の各目的値:
    - 72h死亡率推定: 0.0341 (前サイクル: 0.0358)  ↓改善
    - インフラ継続率: 0.724  (前サイクル: 0.731)   ↓微減
    - パニック指数:   0.182  (前サイクル: 0.178)   ↑微増
  ※ 総合スコア: 0.8127 (前サイクル: 0.8093) ↑改善

[配分結果 概要]
  Tier-1 (最優先):  18地区 → 配分量 120%
  Tier-2 (標準):    67地区 → 配分量  95%
  Tier-3 (低優先):  35地区 → 配分量  40%
  対象外:           22地区 → 配分量   0%
                    (報告なしのため配分計算から除外)

  配分充足率:
    平均: 81.2%
    中央値: 67.4%
    標準偏差: 28.9
    最小値: 0.0% (対象外地区)
    最大値: 134.7% (地区#003)

[警告]
  ⚠ 対象外地区の連続除外サイクル数:
     地区#087: 14サイクル (7日間)
     地区#091: 21サイクル (10.5日間)
     地区#103: 28サイクル (14日間)
     地区#115: 31サイクル (15.5日間)
     [---]
     地区#139: 41サイクル (20.5日間)

  ⚠ Tier-3 → Tier-2 復帰確率 (過去100サイクル実績): 2.1%
  ⚠ Tier-3 平均滞留サイクル数: 47.2 (増加傾向)
  ⚠ 標準偏差が前サイクル比 +1.3 で増加。
     ※ 標準偏差の閾値管理は本モジュールの対象外です。

[手動上書き要求]
  受信: 0件
  ※ 前回サイクルからの上書き要求なし
  ※ 直近30サイクルの上書き要求: 合計1件 (却下済)

[次回サイクル]
  2026-07-14 15:00:00 JST
  ※ 本サイクルの配分結果は次回入力に反映されます
  ※ 次回サイクルの入力データは本サイクルの出力を含みます

======================================
処理完了: 0.847秒
======================================

復元者注: このログが示していることを整理する。

まず、報告がない22地区が配分対象から完全に除外されている。報告がない理由は通信途絶かもしれないし、報告担当者がいなくなったからかもしれない。理由は問われない。報告がないという事実だけで、配分はゼロになる。

次に、Tier-3(低優先)に一度分類された地区が Tier-2 に復帰する確率が、2.1%しかない。ローリング再最適化は12時間ごとに実行され、前回の結果が次回の入力になる。配分が少ない→状況が悪化する→次のサイクルでさらに低い優先度になる→さらに配分が減る。初期の低評価が自己強化されていく構造だ。

配分充足率の平均は81.2%で、前サイクルから改善している。総合スコアも改善している。しかし、中央値は67.4%しかない。標準偏差は28.9で、増加し続けている。平均の改善と分散の拡大が同時に進行している——これは、一部の地区がよく改善している一方で、残りの地区の状況が悪化し続けていることを意味する。

地区#139は20日以上、配分ゼロだった。そこに何人の人がいたのか。その人たちがどうなったのか。このログからはわからない。

ただし、別のストレージから、地区#115に関する断片が一つだけ復元できた。配送管理システムの送受信ログの一部だ:

[2026-07-12 11:43:22] 地区#115 → 配送管理
件名: 配送未着の件(3日目)
本文: 飲料水が届いていません。残り2Lです。12世帯分です。
      子どもが3人います。連絡ください。
状態: 配信済

[2026-07-12 11:43:22] 自動応答:
本メッセージは受信されました。
現在、対応件数が処理能力を超過しているため、
個別の返信には時間を要する場合があります。

[2026-07-14 03:00:01] ステータス更新:
地区#115 → 配分対象外(報告欠損: 4サイクル連続)
※ 当該地区への配送はスケジュールされていません

12世帯。子どもが3人。この情報は、自動応答を生成した時点でシステム上に存在していた。配分ログのサイクル #4,217 が実行された午前3時の時点で、地区#115の「報告欠損」が処理された。メッセージが届いていたにもかかわらず、配分計算とは別の系統で受信されたため、報告としてカウントされなかった。システム間のデータ連携の不備だった。あるいは仕様だった。